『長時間のパソコン作業の後、クロールがうまくできなくなった!』
普段、営業で外回りをしている女性の方が、月末でパソコンの仕事が沢山あり、一時的に手伝うことになったそうです。
一日中、パソコンデスクに座って、一週間ほど作業をしたら、クロールで泳ぐとき、いつものように肩甲骨や腕がうまく動かないと訴えて、治療室にやってきました。
先ず初めに、腕の挙げ下げ、横への開き角度、などをチェックさせていただきました。
開くときも、挙げる時も、ある角度に来ると痛みを感じる状態でした。
胸郭と肩の歪み具合を触診でチェックさせていただきました。骨盤が左へ大きくずれていました。
その理由は、右脚を左膝にのせていることによるものだということが分かりました。
ノーマルな場合、第12肋骨と骨盤の間は指三本分のスペースがあるのです。
ところが、彼女の場合は右の第12肋骨の先端が右の骨盤の所まで下がっていたのです 。
ということは、右肩が下に引っ張り下げられていて、右腕が動かしづらいということです。
慣れない長時間の(右脚を左膝に乗せる姿勢での)パソコン作業で、右わきの腹筋群(腹横筋・外腹斜筋・内腹斜筋)が圧縮されて、お互いの筋肉繊維を覆っている筋膜同士の癒着が起こり右側に湾曲した状態で固まってしまったのです。
一週間、朝から晩まで7、8時間にわたるこの姿勢での作業が右へ湾曲した状態を作ったのです。
治療は縮んだ右側の腹横筋・外腹斜筋・内腹斜筋などの腹筋群の緊張を取り、左側と同じスペースを作ります。
そうすると左右の胴の長さが同じになり、左右の肩の高さが水平になります。
肩が水平になると、肩と腕の動きがノーマルになり、クロールが昔のようにスムーズにできるようになりました。
腕や肩甲骨の動きというのは、あるべき正しい位置にあると本来の動きができるようになります。
ですから、『身体の歪みを正さないと、スムーズで良い動きができない』のです。
セントラル治療室 古池(米国認定整体師、鍼灸マッサージ指圧師)
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